GTR[ジータ]



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 カラス対策1話

 カラス対策2話 ≫≫≫≫≫

《カラス対策2話》 カラスの完結編

それからどーなったって?
分かるかなー分かんね−だろな−
唯言える事は、俺達カラスにとって乾燥品は要らないってことだ
もう将来展望も無くなった東京には住みたくないって言う事だ
しかし、体の悪い俺達の仲間は何処に行くんだろ−
死ねって言う事か
元気な俺達は人間様と違って羽があるからまだ何処にでも行けるし
こんなところには居たくもないよ
始めは美味しい餌が俺達のためにあったものだから
子孫を増やしてきたのに
カー無情とは俺達の為にあるようなものさ
ところで、昔モグラだったお前さんはどーなったの
そうだそうだ、つい忘れるところだった
今では乾燥品が土の中のミミズさんの餌になっているんだよ
何だか悪い土を良い土に変えるんだって
そこに俺様モグラのお出ましさー
毎日毎日美味しい御馳走をたらふく食べて細い目が益々細く
今じや糖尿で病院通いサ、目も悪くなって殆ど見えなくなってしまった
一体何がど−なっているんだか
ただミミズさんは黙々と食べて食べて堆肥を作り後は人任せ
俺達カラスはこのミミズさんを食べてまでまだ東京に固執するんだろ一か
モグラさーん教えてー、これから先どうなるの
分かるかなー分かんねーだろうなー
カラスは東京を後にして北に向って飛立って行った
東京は見違えるように臭いもなく美しい?所になり
周りは鳥が囀り木々に覆われビオトープの池でトンボが跳ねていた